定期健康診断でメタボ基準にひっかかり1年目は健康指導を受けずにスルー。2年目に健康指導をしぶしぶ受けることに－－。指導員の指導を参考にして、自分でできるだけのことを実行した結果は？
「お忙しいところすいません、健康指導を受けてもらえませんか」と人事部から連絡を受けた。昨年はちょっと基準を超したからって－－。様子見にしよう。ちょっと忙しいので来年考えますと返答。今年の定期健康診断でクリアすればいいんだろう。と安直な考えで迎えた10月の定期健康診断の結果通知が手元に届いた。
おぅ！すくすくと成長している！
考えは甘すぎました。10月に受診したときに記入された数字は明らかに昨年より増えている。体重も3キロほど増えた。でも、腹囲と体重測る前に胃の検査でバリウムと発泡を剤飲まされたからなぁ。その分ちょっとオーバーしたか？ と、ポジティブに受け止めた。
案の定、年明けに人事部から連絡が。「昨年は忙しかったから見合わせましたが、今年は4月ごろにいかがですか。」うむむ。4月が手すきの月だと知っての行為か？
冷静に考えてもバリウムで体重が3キロ増えるわけでもなく、発泡剤でウエストが数センチも膨らむことも無いとわかっちゃいる。では、受診してみますか。健康指導を。
いざ指導室入場！
朝一番の8:45分に予約。でも、当日は8:30に到着して受付をした。ちょっと確信犯的でしたが早く行けば早く対処してくれるかも。その後にも別の診察（肝機能の再検査）が予定されていたので。気を利かして指導員が早めに対応してくれた。らっきー！
指導員曰く、メタボを解消するのは食事制限と適度な運動だそうだ。って、そんなことオラでもわかる。
でもちょっと関心したのは、食事の量をカロリー換算しだから日にこれだけの運動をしないと消化できないのですとのこと。なるほど。これは説得力ある。
「一日にどのくらいごはんを食べますか？」
思わず回数ですか量ですかと逆に質問してしまった。 すると、どんぶり・お茶碗・小型のお茶碗（たぶん子供用）を出してきて「どれですか？」と。普通のお茶碗を指さしてたら「山盛りですか？」、しゃもじで軽くよそって一杯半程度と説明した。
「じゃぁ、これが日に３回・・・」。ちょっと待ってください。オラの朝食は菓子パン２個で昼は無し、夜は米飯とおかずでたまにインスタント味噌汁という毎日を説明。「じゃぁ、ご飯を半分にしましょう」と真顔で言われてしまった。はい？米飯二口で夕飯終わり？勘弁してくれ－－。
断食は嫌じゃぁ！
とにかく指導員の話を聞くことにした。ご飯をお茶碗で軽盛り１回として計算するとウォーキングを10分行ってくださいとのこと。「内勤なら昼休みに10分の散歩に出てください。あるいは、いつも下車する駅の一つ前で降りて歩くとか－－。」
昼休みかぁ、昼寝しているな。一つ前の駅？ 下車駅と一つ前の駅はかなり離れているんだが－－。たぶん４キロくらいあるんじゃないかな。早歩きでも30分＋自宅まで10分ですよ。これを毎日なんて無理。しかも、夕飯が米飯二口？ 無理無理。断食と変わらないじぁん！
「血圧もちょっと高いですね」
「おかずはなるべくこってりしたものとかしょっぱいものは避けてください。」はいはい、そんなにしょっぱいものは好きではないので。こってりしたものも歳のせいか、あまり好みません。「実は味噌汁って塩分高いんですよ。減らすことをお勧めします。」あのぉー、聞いてくれてました？ 味噌汁はたまにインスタント味噌汁を一杯ですよ。止めろと言っているのですよね。「ラーメンとか、おそばのおつゆも飲まないで残すようにしてください。」あー、ダメなんです祖父母に育てられたので残すことにもの凄く抵抗感があるんです。それに、ラーメンだって多くて月に2回程度だし。そば・うどんなんてたまにしか食べないし。
「毎日、最低これはやってください」
渡されたのはウエストを測るメジャーと結果を記入する冊子。冊子は昭和感があふれ出ています。メジャーは表裏で男性・女性用となっています。メモリの幅が違うということではなくメタボのボーダーラインが違うだけです。
毎日、決まった時間に体重と腹囲を測って自覚することも有効だそうです。これだけはできそうです。「定期的にご連絡しますので経過を教えてください。電話連絡がいいですか？ メールでの連絡がいいですか？」迷わずメールを選択。メールで連絡してメールで返すのかと思いきやWebページに案内されて、そこで状況を記入するものでした。たまにWebアプリの調子が悪く、うまく回答できないことがあると、「まだ回答されていません！」という督促をいただくことも－－。
だけど案の定、三日坊主にもならない
体重測定と腹囲の測定は毎日続けられました。苦ではないですので。
「ご飯の量を減らして、1日10分の散歩」をと言われたものの食事も今まで通り。と言うより、これより減らしたら生活する自信がありません。10分の散歩？ 無理です昼寝したいし、雨とか熱いときに10分は無理無理。
でも、何かしないと体重や腹囲の変化はありません。家でもできる運動って何かないかな？
ありました！ピントレ！
易いランニングマシーンを買うか？ いや、ぜったい邪魔になる。じゃぁ、腕立てと腹筋？ ちょっとやってみたが、それなりにしんどい。そもそも筋力つけてどうする？年寄りには筋肉が付きにくいと耳にした気が－－。
何かないかネット内をさまよう。ん？ これってなんだ？ ピントレ？ 血糖値を下げるのに良い？ 脂肪も燃焼しやすい？ ふむふむ。スロースクワットと言うものか。まさにためしてガッテン。血糖値も少し上がってきているから一石二鳥だな。
スクワットのやり方は両足を肩幅程度でゆっくりと10秒ほどかけて腰を下ろし、膝の角度が90度になったら2秒キープ。これを10回で軽いインターバルをとって3セットを週2回行うと効果があるらしい。週2回というのも２～3日空けることがポイントらしい。詳しくはネットにたくさん出ているので調べてみてください。
本当に週2回だけで？
元々サッカー小僧だったので、運動って続けることに意味がある気がしています。医学的根拠があって週2回・10回3セットと設定されているようですが、オラはちょっと首をかしげてしまう。で、オリジナルルーチンを設定。連続20回、朝・夜の2回。これをとりあえず1か月続けてみよう。これがだめなら推奨回数でもう一度トライだ。
驚いたのは自分の体のだらしなさ。3日目位までスクワットがぎこちない。バランスを取るのが精一杯で本当に大丈夫か？と自分に疑問を投げかける。膝が悪いとか慣れないうちは机とかにつかまってやると安全だと。 まぁ、そこまではひどくなかったのだが、膝の角度を90度とするにはちょっとコツが必要でした。足を曲げたとき膝の位置がつま先より前に出ないようにしなければなりません。おのずとお尻の位置が後ろになり尻もちをつきそうになります。バランスをとるため両手を前に突き出すことにしました。膝の角度を90度にするためには、お尻を後ろへ突き出すように腰を落としてくるイメージです。
それから息を止めてはいけません。 おバカなんでスクワットした回数を忘れないために 「１,２,３,４,５,６,７,８,９,１０。2,２,３,４,５,６,７,８,９,１０・・・」と少し声を出しながらやりました。 息も止まらず一石二鳥です。
そして、スロースクワットと並行して体重と腹囲を毎日記録していく。
目安の3カ月目！
当然、２～３日程度じゃ何も変わらない。週末はちょっと食いすぎたかなと思ったときは体重に反映されます。便秘症もあり、絶対に体内に溜まっているということがわかる。
変化が現れたのは2週間くらい続けたときでした。気のせいかもしれないがお腹辺りが少し絞られてきたかな？腹囲も当初から比べて0.5～1センチくらい少ない。本当かな？、これくらいは誤差か？ぬか喜びも嫌なので腹囲を測るときはメジャーで絞らずあるがままで測定しました。
それから腸内のバランスもよくなるように コンブチャタブレットやヨーグルトを毎日摂取しました。 おかげで便通も前よりかは良くなりました。
では、3か月のスロースクワットの効果はどうでしょう。
体重や腹囲は大分安定してきました。経過報告の案内がメールでやって来たのでウソ偽りなく報告しました。この時点で恐らく目標がクリアされていると思ったが、やはり定期健診時のメタボチェックをパスすることに意義があるのでスロースクワットは継続しました。
さて、お待ちかねの定期健診結果！
自宅で測った腹囲はだいたい85～86センチでした。看護婦さんが計測すると約83センチ。多少”きゅきゅ”としてくださいましたが、それでも同じ検診場所で測った結果がこれです。
ちょっと見辛いかもしれませんけど、一番左が最近で真ん中が一年前、右が二年前です。すごくないですか？このスロースクワットの効果って。しかも半年ですよ。自分でもウソみたいと思っちゃいます。その反面、週2回・10回3セットの方がもっと効果があったのかなぁと思ったりはしますけど。
でも油断は禁物です
いい結果を得ることができたので毎日の体重と腹囲の計測は止めました。意外と面倒なんですよね。というか面倒くさがり屋なんです。でも、スロースクワットは引き続き実施していました。年末年始をちょっとさぼってしまいました。なので 「た」という過去形です。 それから冬は寒いのでスリッパをはいたままスロースクワットをやっていました。するとどうでしょう、自分でもわかります。1月中旬ごろにちょっと肉付いて来たかなって。
スリッパを脱ぎ、はだしで冷たい床に立ちスロースクワットを真面目に再開。2月終わりになってから少し効いて来た感が出ています。
やはり、手抜きはダメですね。継続は力なり！ 気になる方は試してみてはいかがですか？
ポイントは
- 腹囲、体重を決まった時刻で毎日測定し記録する
- スロースクワットを標準方式で試す
- 少なくとも3か月は続ける
残念ですが、これで効果がなければ他の方法を探すしかないですね。それから、スロースクワットだけでガリガリとかマッチョになることはありません。それを目指す方はプラスアルファで別のメニューを実行してくださいね。